通勤ライダーにとって冬場はたいへん厳しく辛い季節だ。
恥ずかしいくらいの防寒装備なのではあるが、それでも約50分の走行は心身とも凍える。
会社に着いても、身体の解凍に10分程度必要なくらいだ。
なぜそんな思いをしてまでバイクで通うのか?
さほど交通の便が悪い訳でも無い、しかしバイクだと25分ほど寝坊できるのだ。
朝の25分と言うのは大きい、それに寝過ごした時、電車だとそれがたとえ30秒であっても、乗り遅れればOUTだが、バイクの場合少々遅れは少しアクセルを強めに廻せば取り戻せる。
もう一つは、満員電車が嫌いなのである。
飲み会の日や、出張時などは当然電車を使うが、朝の通勤ラッシュというものには毎回お手上げだ。
慣れた人には、満員電車ではその人波に身を任せた方が楽だよ、とは聞くものの他人にもたれ掛かるのは嫌で、万一”痴漢”にでも間違われたら何て思うと、両手はつり革を握り締めて無理な体勢で必至で堪え、会社に着いた頃にはクタクタである。
そんな事を考えると、少々寒く辛くてもいつでも座れるバイクを選択してしまう。
まあ、バイクが好きだと言うのが一番の理由かも知れない。
今のバイクがかなり老朽化しており、年々整備修理費用も高くなってきているので、そろそろ新しいのが欲しいのだけど、そんな余裕も無く完全に壊れるまでこいつと付き合う事になりそうだ。
逆にそれまで私の身体が持つか?の方が心配な今日この頃。